ケータイ司法書士とは
内容の構成としては、左ページがテキスト、右ページが一問一答、となっております。
1単元ごとの見開き完結型なので、取り回し安さは抜群です。
…が、テキストの内容がかなり薄いです。薄いというか、浅いです。
使い方① 教科書としては使えない
司法書士の膨大な学習範囲は、とても暗記だけで太刀打ちできるものではありません。
各論点についてロジカルな理解を持っておかないと、確実な知識として定着させることは難しいです。
ところが、ケータイ司法書士のテキストでは、残念ながらロジカルな部分にはほとんど触れられておりません。
したがって、教科書あるいは基本書として用いるのはやめましょう。

たこさんはバッサリ言っちゃうよ!
教科書は別途用意しましょう!
ケータイ司法書士が真価を発揮するのは教科書としてではありません。
使い方② 直前期の詰め込みに猛威を振るう
先述の通り、ケータイ司法書士ではロジカルな知識を獲得することは難しいです。
ロジックは、別途教科書や過去問学習で身につけるべきです。
ケータイ司法書士の役割は、直前期の詰め込み丸暗記用問題集です。
一問一答形式・抜群の携帯性・暗記用赤シートの付属など、特徴からしてもそれがベストな使い方でしょう。
私自身も、本試験日に携帯したのはケータイ司法書士でしたし、おかげで得点できた問題もありました。
使い方③ 論点漏れを防ぐのに猛威を振るう
おすすめ厳選教材でも紹介した通り、みなさんが解くべき問題は過去問5年分+最新の模試です。
そうすると、昭和や平成初期の古い過去問のうち現在も出題可能性がある論点や、改正後いまだ未出の論点を取りこぼしてしまうリスクがあります。
その取りこぼし、いわゆる論点漏れや論点落ちをカバーしてくれるのが、ケータイ司法書士です。
ケータイ司法書士には、過去問の他に「予想問」が載っており、この「予想問」には先ほどの古い過去問や未出論点が含まれます。
丸暗記でもこれらに触れておくことで、
「手を付けてない分野から出たらどうしよう…。」「未出対策全然してないよ…。」
といった不安(=精神的コスト)をかなり軽減できるはずです。
全分野一通り漏れなく学習した、どんな問題でも最低1肢は切れる、という自信を持って臨むことができるでしょう。
使い方④ 間違えた問題だけ高速周回
当然、過去問学習で学んだ知識も重複して記載されています。
そうすると、ケータイ司法書士記載の問題のうち5〜6割は重複し、8割までは身に付けたロジックで処理することができるようになると思います。
逆に、その先の2割は合ったり間違ったりを繰り返すようになると思います。
この2割をターゲットに高速でぐるぐる回してください。その2割についてはロジックは気にする必要はありません。ここはとにかく丸暗記を頑張る部分です。
「なんでかは分からないけど、この問題はここが誤り!」
これで十分です。
あくまで直前期に活用すること
直前期(3ヶ月前)あるいは超直前期(1ヶ月前)までは、できる限りロジックを身につけるべきです。
ここまでは、過去問や模試を学習のメインに据えましょう。
ケータイ司法書士で最後の丸暗記をするのは、あくまで直前期以降にしたほうが効率的です。



どんな教材でも、使い方と使う時期を間違えないようにしよう!
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